脳腫瘍になって手術を受けて思ったこと。。
腫瘍の手術を何回もしている人。手術室で手がつけられない状況になって
そのまま閉じられた人。私の隣のベットにいたご年配の女性はガンだった
ので(本人は最後まで知らされていませんでした)脳の手術が終わってすぐ
別の手術が行われました。
こうゆう状況に身を置いていると、片目を失明していたとしても
(私は全摘出できたんだからラッキーな部類なのかもしれない。)と
思わざるを得ない感じでした。
結局、失明については医師のメスが視神経に障ってしまって萎縮した
ために失明したとの説明を受けましたが、両親も私もそれについては
咎めることをしませんでした。
それから10年経ち、20年経った時に「なぜ何も訴えなかったの?」と
大変後悔したんですが仕方ないなと今は思います。
術後1か月で退院して自宅療養になりました。
下垂体機能低下症の説明等を両親は聞いてもあまりよく理解できて
いないようでしたし、私もどこか他人事のような感じで聞いていました。
劇的に生活が変わったのは尿崩症の薬として冷蔵保存の薬を6時間ごとに
投与しなければならないことでした。(私はいまだにこの尿崩症の薬の
コントロールが上手くできず苦労しています)
とにかくトイレが近いことへの恐怖が抜けきれず必要以上に使用してしまうので、
常に身体が浮腫みまくっている感じでした。
それと、身長が完全にストップしていたので成長ホルモンの注射を
毎晩皮下脂肪に注射することになりました。これにより、当時127㎝
だった身長が154㎝まで伸ばすことができました。
ホルモンの変わりに薬を処方してもらってますが、未だに身体のだるさは
続いています。ステロイドで血管も随分細くなったような気がします。
ですが、それ以降腫瘍の再発もない私はまだ幸せな方なんだと思います。