病気が発覚したのは学校の保健室の先生の助言があり夏休みに
検査を受けてからです。
私は小学校4年生ぐらいから身長が伸びておらず、保健室の先生も
気にして下っていて担任の先生から私の自宅の連絡先を聞いて母に
連絡してくれたようです。本当に命の恩人です!
低身長以外には、常に喉の渇きとトイレの回数が年々増えていきました。
6年生になる頃には授業中もトイレに行くことを考えているような状態でした。
ですからバスに乗っての社会科見学や、習い事は本当につらいものがありました。
習い事に行く途中でついにお漏らししてしまったことがありました。
泣いて帰った記憶があります。
この頃には毎日頭痛がひどくて夜寝るときは枕で頭を押さえてからでないと
寝れないほどでした。
頭痛はひどくなって6年生の春には痛みで吐いたりしていて、母は近くの
小児科や耳鼻科に(紹介されたのかな)連れて行ってオロオロしていたようです。
検査入院をしたときに、脳下垂体に腫瘍があることがわかりました。
自分の日常が一変することに恐怖を感じて、わあわあ泣いたのを覚えています。
脳腫瘍で手術をすることよりも、病気になっていつもの日常が崩れていく
感覚に恐怖を持っていた記憶があります。
いざ入院して手術をする前日に頭を剃ります。当時の私はこれが本当に恐怖でも
ありました。私の祖母は母と交代で私のお見舞いに来てくれていましたが、
剃った私を見て「お父さんの小さい頃にそっくり!!」と言って喜んでいました。
そして「このきれいな頭を切るんだよね」なんて言ってくれるものだから、
翌日は過度の緊張で高熱を出し延期にしてしまいました。
その後の手術も当日の高熱で延期!!3回目の日程でようやく手術を
することになったんだけど、この時までは右目の失明のことは
医者からは聞かれてなかったので両親は大変ショックを受けたようです。
最近になって叔母が話してくれましたが、母はこの頃毎日のように電話口で
泣いていたそうです。今私も子どもがいますが、その時に母の心境を
考えると胸が詰まります。なんとも耐え難くつらい思いをさせていたんだと
思うと何も言葉が出てこないです。
親孝行らしいこと何もしてないけど、折りを見て親孝行していきたいです。